物件を探している買主は、毎日のようにポータルサイトを見て、複数の物件を比較しています。
そんな中で、「この家、気になる」「実際に見てみたい」と思われるには、 **感情に訴える“印象づくり”**がとても大切です。
数字や条件よりも、「なんとなく感じがいい」「住むイメージが湧く」── 買主はそんな“感覚的な判断”で行動します。
つまり、売主が買主心理を理解し、見る人の立場に立つことが、 結果的に早期売却・高値成約につながるのです。

買主はどこを、どう見ているのか？

• # 01

  写真の第一印象で7割が決まる

  最初の勝負はネット上。

  写真が暗い、生活感が強い、部屋が狭く見える―― そんな印象だけで、せっかくの物件が“スルー”されてしまうことも。

  一方で、明るく整理された写真は「この家、見てみたい」と感じさせる力があります。

  日中撮影を行うだけでも、反響率は大きく変わります。

• # 02

  現地到着から3分で印象が固まる

  内見に来た買主は、玄関前でほぼ判断しています。

  ポストの錆び、玄関のにおい、靴を脱ぐときの清潔感…。

  こうした小さな要素が「この家は大事に使われてきたかどうか」の判断材料になります。

  見た目以上に、**“清潔感”と“空気感”**が重要です。

• # 03

  部屋の広さより“明るさ・空気感”

  買主は、間取り図で広さを把握しているはずなのに、 現地では「なんか狭い」「暗い」と感じることがあります。

  その差を生むのが、照明・家具配置・カーテンの色などの“空気演出”。

  照明を変えたり、不要な家具を一時的に移動するだけで印象は一変します。

• # 04

  小さな劣化が“大きな不安”に変わる

  壁紙の剥がれ、蛇口の水漏れ、建具の軋み…。

  売主にとっては些細なことでも、買主には“他も悪いかも”という不安になります。 その不安が“値下げ交渉”につながることもあるため、 「今すぐ売るから直さなくていい」ではなく、小さな修繕こそ丁寧に。

• # 05

  売主の“人柄”も価格に影響する

  買主は物件だけでなく、**“売主の印象”**も見ています。

  丁寧に説明してくれる、誠実に対応してくれる―― それだけで「この家は大切に扱われてきた」と感じ、 結果的に購入への安心感につながります。