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マンションを購入する際、共用部分の維持管理に必要な「管理費」と、長期的な修繕に備える「修繕積立金」は、物件の資産価値や快適な暮らしを支える重要な費用です。

本記事では、これらの費用の基本的な仕組み、売却時に返金されるかどうか、また滞納したまま売却する場合の対応方法について詳しく解説します。

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  管理費と修繕積立金とは？

  マンションの管理費は、共用部分の維持や管理に必要な日常的な費用を指します。具体的には、共用部分の清掃、エレベーターや共用設備の点検、庭の手入れ、共用部分の電気代、管理会社への委託費などが含まれます。これらの費用は、マンション全体の快適な生活環境を保つために欠かせません。また、新たな設備の導入や人件費、保険料の変動によって、管理費が変動することがあります。
  
  一方で、修繕積立金はマンションの共用部分を長期的に維持するための資金です。この資金は、定期的な修繕や突発的な事故による修繕に備えるために積み立てられます。特に新築マンションでは、初期の修繕積立金が低めに設定されることが多いですが、築年数が経過するとともに、修繕積立金が増加するのが一般的です。

  
  

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  売却時の管理費・修繕積立金は返金される？

  マンションを購入して数年しか経っていない場合、大規模修繕はまだ行われていないかもしれません。そのため、修繕積立金が戻ってくると考える方もいるかもしれませんが、実際には管理費も修繕積立金も売却時に返金されることはありません。

  これは管理規約（マンションごとに定められたルールブック）に「納付した管理費等は返還請求ができない」と明記されているためです。

  マンションの管理費や修繕積立金は、マンションの維持・管理に欠かせない財産であり、売却後も次の所有者が支払いを引き継ぐことになります。

  
  

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  滞納したままでの売却は？

  管理費や修繕積立金を滞納した状態で物件を売却すると、その未払い分は買主に引き継がれる可能性があります。区分所有法に基づき、管理費や修繕積立金の債権は新しい所有者にも請求されるためです。

  売却時に重要事項説明書で滞納の有無が確認され、買主はそれを考慮して購入を決定します。特に競売物件では滞納のリスクが高いため、売主としては事前に滞納分が売却価格に反映されているか確認し、買主に誠実に説明することが求められます。

  
  

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