「少しでも高く売りたい」という気持ちは誰もが持つものですが、相場を無視した強気な価格設定は、かえって売却を遠ざけます。

特に近年の不動産市場では、情報収集力のある買主が多く、相場からかけ離れた価格にはすぐに気づかれてしまいます。

売却活動を始めても反応がないと、時間だけが過ぎていき、結果的に値下げを繰り返すことに…。これは、買主側に「何か問題があるのでは？」という印象すら与えてしまいます。

物件の第一印象は、たった数秒で決まります。

内覧時に部屋が散らかっていたり、暗くジメジメしていたりすると、「実際に住んだらどうなるか？」というイメージが沸きにくくなり、購入意欲を下げてしまいます。 また、生活感が強すぎる状態では、買主が「自分の暮らし」を重ねにくくなってしまいます。

売買契約書には、売主の責任範囲や引き渡し日、付帯設備の取り扱い、契約不適合責任など、非常に重要な内容が盛り込まれています。

これらをきちんと理解しないまま署名してしまうと、後から「聞いていなかった」「そんなつもりじゃなかった」というトラブルに発展する可能性があります。

マンション売却で得られる金額は「売却価格」ではなく、「手取り額」。 そこに差が出る原因のひとつが、「想定外の諸費用や税金」です。
仲介手数料（売却価格の3%＋6万円＋税）、登記関連費用、測量・解体費用（該当する場合）、住宅ローンの残債清算、譲渡所得税など、売主が負担する項目は意外と多くあります。

マンションを売って新しい家に引っ越す場合、売却と購入のタイミングがズレると、仮住まいが必要になったり、引越しが二重になったりと、費用も手間も大きくなります。

さらに、住宅ローンの残債がある場合は「売却代金でローンを完済できるか？」という資金計画も重要な判断材料になります。