Note

訪問査定では、不動産の価値を正確に評価するため、以下の項目がチェックされます。事前に準備しておくとスムーズです。

• ポイント１

  真の所有者の確認

  訪問査定では、不動産の所有者が誰であるかを確実に確認されます。権利証（登記済証）または登記識別情報通知書が必要です。
  

  
  

  ＜要チェック！＞

  権利証は2005年以降に「登記識別情報通知書」に変更されているため、2005年以降に購入した不動産では後者を提示する必要があります。これらの書類は重要な所有権証明となるため、事前に用意しておきましょう。

  
  

  

• ポイント２

  境界の確定状況および越境の状態

  土地の境界が明確であるかが確認され、確定測量図の提示を求められます。越境の有無も重要なポイントです。
  

  
  

  ＜要チェック＞
  ①確定測量図があれば、境界の問題がないと評価され売却がスムーズになります。
  ②越境がある場合は、隣地所有者と「越境の覚書」を交わしておくことが推奨されます。
  ③確定測量図の作成には数カ月かかる場合があるため、査定前に準備しておくのが理想的です。

  
  

  

• ポイント３

  建物に関する書類の保存状況

  建物の建築に関する書類（確認申請書、確認済証、検査済証など）が揃っているか確認されます。
  

  
  

  ＜要チェック＞
  ①確認申請書: 工事前に提出された適合性チェックの証明書。
  ②確認済証: 適合性の承認を受けた証明書。
  ③検査済証: 竣工時に合法的に建築されたことを証明する書類で、特に重要です。
  これらの書類が揃っていれば、信頼性の高い物件として評価が上がります。（売却しやすい物件と評価されます）

  
  

  

• ポイント４

  住環境の評価

  日照、眺望、通風などの住環境が確認されます。机上査定では判断が難しいため、訪問査定で初めて評価に反映される要素です。
  

  
  

  ＜要チェック＞
  ①日照や眺望が良好であればプラス評価。 騒音、振動、臭気がある場合はマイナス評価となります。
  ②査定前に窓の清掃や部屋の通風を良くするなど、環境を整える工夫が効果的です。

  
  

  

• ポイント５

  敷地条件と周辺環境

  敷地の高低差、系統連続性（アクセスのしやすさ）、嫌悪施設（墓地、高圧線など）の有無が確認されます。
  

  
  

  ＜要チェック＞
  ①道路より少し高い土地は排水が良く評価が上がりますが、極端に高低差がある場合は減額要因となります。
  ②細い路地や迷路のような道を通らなければ到達できない土地も減額される傾向があります。

  
  

  

• ポイント６

  維持管理の状態

  物件の維持管理がしっかり行われているかを確認されます。
  

  
  

  ＜要チェック＞
  ①定期的なメンテナンス（シロアリ防除、外壁塗装など）が実施されている物件は高評価です。
  ②綺麗に使われているだけでも「良好な管理状態」として評価が上がるため、査定前に掃除や修繕を行うと良いでしょう。

  
  

  

• ポイント７

  水回りの仕様

  キッチン、バス、トイレなどの水回りの仕様は査定で重要なポイントです。

  
  ＜要チェック＞
  ①デザイン性が高く、最新の設備が備わっていると高評価。
  ②特にバスルームの仕様は買主の関心が高く、査定額に影響を与えることがあります。

  
  

  

• ポイント８

  重大な欠陥の有無

  雨漏りや床の傾きなどの重大な欠陥は、大きな減額要因となります。
  

  
  

  ＜要チェック＞

  欠陥がある場合は、不動産会社に正直に伝えることが大切です。
  売却前に修繕する、もしくは契約内容に欠陥を記載し「契約不適合責任を問わない」と約定（取引相手との約束）する方法もあります。

  
  

  

• ポイント９

  土地の過去の使用履歴

  土地の過去の利用状況を確認し、土壌汚染や地中障害物のリスクをチェックされます。

  
  ＜要チェック＞
  ①土地の以前の使用状況（例えば、工場跡地かどうか）が評価に影響します。
  ②地中障害物が予想される場合には、不動産会社に事前に伝えておくと良いでしょう。

  
  

  

• ポイント１０

  リフォーム履歴

  過去に行われたリフォームの内容と時期が確認されます。
  

  
  

  ＜要チェック＞

  ①直近5年以内のリフォームは高評価を受けやすいです。
  ②特にバスルームの交換などは買主に人気があり、物件の魅力を高めます。