Note

マンションの階層ごとのメリットとデメリットを知るという事は、売却を検討している方にとって、自身の物件の魅力や弱点を正しく理解することにもつながります。

階層ごとの「適切な価格」「アピールポイント」「ウィークポイント」の理解は、売却の成功において非常に重要です。

以下に、階層ごとの特徴を整理します。

• 階層ごとのメリットとデメリット①

  １階

  ＜メリット＞

  ①価格の安さ：一般的にマンションの1階は、他の階と比べて価格が低く設定されています。同じ広さや間取りでも、経済的に抑えられることが多いです。
  ②階段・エレベーター不要：階段を上り下りする必要がなく、エレベーター待ちの時間もゼロです。特に通勤・通学ラッシュ時や買い物後に便利です。
  ③引越しが楽：重い家具や家電の搬入がスムーズで、引越しの労力や費用を抑えられます。
  ④専用庭がある場合も：1階の物件によっては専用庭がついていることがあり、ガーデニングやペットの世話が楽しめます。
  

  
  

  ＜デメリット＞
  ①防犯上のリスク：1階は外部から侵入しやすく、窓やベランダからの侵入が懸念されます。防犯カメラや格子窓、防犯ガラスなどが必要です。
  ②虫の侵入が多い：地面に近いため、蚊やゴキブリ、アリなどの虫が入りやすいです。
  ③湿気・日当たりが悪い：日当たりが悪いと湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい環境になります。定期的な換気や除湿機の使用が必須です。
  ④騒音が気になる場合がある：駐車場や通行人の音が聞こえやすく、生活音が気になることがあります。

  
  

  関連記事

  ＞＞マンションの1階が売れにくい理由とその対策｜マンションの1階が売れにくい理由とその対策について解説

  

• 階層ごとのメリットとデメリット②

  低層階～中層階（2階～9階程度）

  ＜メリット＞

  ①プライバシーの確保：通行人の視線が届きにくく、カーテンを開けたまま快適に過ごせます。
  ②価格が手頃：1階ほど安くはありませんが、高層階と比べるとリーズナブルです。
  ③適度な高さによる安心感：地震や火事などの緊急時に避難が比較的容易です。また、高層階に比べると災害時の不安も軽減されます。
  ④景観が楽しめる場合も：近隣の建物や公園が見渡せることがあり、日当たりや風通しも適度に確保できます。
  

  
  

  ＜デメリット＞
  ①生活音の配慮：下の階に住む人への足音や物音に気を使う必要があります。防音対策を施すことが求められる場合もあります。
  ②眺望が限定的：高層階ほどの眺めは期待できず、視界が隣の建物で遮られることも。
  ③害虫がいる可能性：虫の侵入は1階ほどではありませんが、エレベーターや衣類を介して室内に入り込む可能性があります。

  
  

  関連記事

  ＞＞売却中のマンションが売れない10の理由と対策

  

• 階層ごとのメリットとデメリット③

  高層階（10階以上）

  ＜メリット＞

  ①眺望が良い：広い景色や夜景が楽しめる点は高層階ならではの魅力です。
  ②騒音が届きにくい：車の通行音や人の話し声が聞こえにくく、静かで快適な環境を確保できます。
  ③防犯性が高い：窓やベランダからの侵入リスクが低いため、防犯対策の手間が少なくなります。
  ④虫が少ない：虫の活動範囲を超えた高さのため、虫嫌いな方には適しています。
  ⑤日当たり・風通しが良好：遮るものが少ないため、自然光が入りやすく、風通しも抜群です。

  
  

  ＜デメリット＞
  ①価格が高い：高層階になるほど価格が上がる傾向にあり、予算が限られる場合には不向きです。
  ②エレベーターへの依存：エレベーターが止まった場合の移動が大きな課題です。非常時には体力や時間が求められます。
  ③災害時のリスク：地震時には建物の揺れが上層階ほど強く感じられます。また停電時の生活にも不便が生じます。

  
  

  関連記事

  ＞＞マンションの築年数と販売価格の関係性

  

• 階層ごとのメリットとデメリット④

  最上階

  ＜メリット＞
  ①圧倒的な眺望：最上階からの眺めは特別感があり、毎日の生活に豊かさを与えます。
  ②騒音が少ない：上の階がないため、足音などの生活音に悩まされません。
  ③日当たりと風通し：太陽光が入りやすく、風もよく通るため、快適な環境を維持しやすいです。
  ④プレミアム感：最上階という希少性があり、特別なステータスを感じられる住環境です。

  
  

  ＜デメリット＞
  ①価格が非常に高い：プレミアム価格が設定されており、他の階と比較して割高です。
  ②災害時の避難が難しい：火事や地震など、緊急時には地上に避難するまでに時間がかかります。
  ③夏場の暑さ：屋上からの熱が伝わりやすく、夏は室温が上がりやすいため空調の使用が必要になります。
  ④揺れの影響：地震時の揺れが大きく感じられ、家具の固定や防災対策に一層の注意が求められます。

  
  

  関連記事

  ＞＞高く売れるマンションの特徴を知ろう