Note

施設に入所した親の同意が得られるのであれば、基本的には売却がおすすめです。

その理由について解説します。

• 理由１

  売却代金を施設や老後の費用に充当できる

  親が施設に入居する場合、入所時にまとまった資金が必要となることがあります。さらに、入居後も月々の費用や医療費、生活費などが継続的にかかるため、親の施設入居後に利用できる十分な資金があると安心です。 特に用途がない親の家については、急いで売却する必要がないため、値下げする必要もありません。

  その結果、希望金額に近い条件で、相場に合った価格で売却することが可能です。

  
  

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• 理由２

  親の家の維持管理費用がかからなくなる

  家は人が住まなくなると劣化が進みやすくなります。

  住んでいれば日常生活の中で自然に行われる換気や掃除、給排水が止まってしまうためです。 その結果、庭が荒れ放題になり、家に人が出入りしていない雰囲気が増すと、不法侵入による家電や家財の盗難、不審者のたまり場化、さらには犯罪や放火といった問題が発生する可能性があります。 

  これを防ぐには、家族が定期的に点検するか、不動産会社に管理を委託する必要があります。しかし、交通費や労力に加え、管理委託料、火災保険・地震保険、固定資産税、修繕費など維持費がかかり続けます。一方、家を売却すればこれらの費用を抑えることができます。

  
  

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• 理由３

  スムーズな売却ができる

  親が住んでいた家の所有者は親本人であり、その家を売却できるのも親自身だけです。

  売却時には必ず本人の意思確認が行われるため、親が施設に入った後でも、意識がしっかりしていれば、親の意思で売却が可能です。

  ただし、親が認知症などを発症した場合、子供が「実家だから」として売却しようとしても、所有権が親にあるため、子供が勝手に売ることはできません。 そのため、親が元気なうちに、親自身が署名や手続きに対応することで、売却を最もスムーズに進めることができます。

  
  

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